キャリアアップに必要なスキルや資格とは？

上流工程を行う職種でキャリアアップ

プログラマーのキャリアアップには主に2つあり、そのうちのひとつが、SEを経て、PL・PMといった上流工程で活躍するポジションに就くことです。PL・PMになると、開発現場の責任者としてクライアントと折衝したり、人員・予算・納期などを調整および管理したりするシーンが多くなります。このように外部にも内部にも目を配り、的確に対応する力が必要になるPL・PMを目指すには、どのような鍛錬を積めばいいのでしょうか。 まず、プログラムはもちろんのこと、設計書の作成やプレゼンといった外部と接する業務を積極的に担うよう努めてください。その過程で、自分が行える仕事の幅が広がり、PL・PMに必要なコミュニケーション能力やマネジメントスキルも磨かれていくでしょう。

高度技術をもつ人材としてキャリアアップ

もうひとつのキャリアアップは、専門的で高度な技術をもつ人材として活躍することです。現場にこだわって仕事をしたい方、専門技術を極めたい方であれば、それが持続できるような方法や場所を選択していくことが必要でしょう。その過程で、転職やフリーランスへの転向も視野に入れてみると、自分に足りないもの、もっと磨きたいものなどが見えてくるかもしれません。
なお、しばらくは現在の職場に留まるにしても、転職やフリー転向をするにしても、プログラマーとして活躍しつづけるには、若い世代と同等もしくはそれ以上の知識や技術が必要となります。常に新しい情報をいち早くキャッチし、それを柔軟に受け入れ活用できる姿勢をもつことが、年齢を重ねても貴重な人材として重宝されるポイントです。

キャリアアップに資格は必要？

キャリアアップを実現するのに資格は必要か否かというのは、結論から言うと、資格があるに越したことはありません。たとえば、PMとして活躍したいのであれば、「プロジェクトマネージャー試験」に合格していると、プロジェクトマネジメントのスキルを証明できます。情報処理技術者試験制度の中でもハイレベルな試験なので、難易度は高いですが、自分のスキルをアピールできる材料として非常に有効です。
一方、技術職として活躍したいのであれば、「PHP技術者認定試験」のウィザードレベルや「HTML5プロフェッショナル認定試験」に合格すると、実質ともに技術力を証明できるでしょう。
なお、このような資格の取得は、自分の能力やスキルを磨いたり、自己アピールに使ったりするのに大いに役立ちますが、それだけでは通用しない面もあります。周囲とコミュニケーションを図りながら業務を進めていく姿勢、チームをまとめる統率力、ビジネスマナー、外部への交渉力などが備わっていないと、仕事を円滑に進めることはできません。つまり、どのようなキャリアアップを目指すのであっても、ヒューマンスキルは不可欠だと言えます。